2016年3月24日木曜日

ヴィンヤサヨガ、ナマスカー、太陽礼拝の起源




ナマスカーラム Yoga Lovers!


ヨガの練習の中で最も重要なナマスカー、太陽礼拝。インド式のエクササイズとして行われているヨガの中ではヨガクラスの始めに行うウォームアップとして知られています。ヨガがメインストリームになっている今日、ヨガの生徒はもちろん、ヨガを継続的に実践していない方も、日本ではなんだかブームとなってしまっている大晦日に行う太陽礼拝108回の太陽礼拝、スリヤナマスカーをフィットネスジムや公民館のクラスで行った事がある方は多くいらっしゃると思います。






Shiva Rea のプラーナヴィンヤサのオンライン授業の一環であるナマスカーの起源という素晴らしい講座があります。プラーナヴィンヤサのタントラヨガ哲学の先生であるクリス・トンプキンズ博士の革命的な研究により、ハタヨガの起源、ナマスカーの起源がインドで発掘された古代の聖典に明記されている通り、真実がゆがめられる事なく、明らかになり、その研究をまとめた内容を教授してくれる講座です。






非常に残念な事に数年前に出版されたマーク・シングルトンの書籍、『ヨガボディ〜ポーズ練習の起源』に現代ヨガの父であり、偉大なヨガマスターであるクリシュナマチャリアに師から、そして古代の聖典から伝承されたアサナ、ポーズを含むヨガ、ヴィンヤサヨガ、太陽礼拝の練習はイギリスの体操を起源としているという聖典からのリサーチをベースにしていない情報が提示されました。

悲痛な事にマーク・シングルトンの書籍の出版により、今日私たちが実践しているヨガのポーズはイギリスの体操が起源という、聖典の真実からではない、根拠のない情報が世に出てしまいました。

クリシュナマチァリアはヨガの技法を現代の体操などとは絶対に混ぜてはいけないと強調しておられたそうです。

私たちが日々実践している呼吸とポーズを連動させながら身体で様々な形、ポーズを作っていくハタヨガはタントラヨガをルーツとしています。インドで発掘されているタントラヨガの文献は5世紀〜16世紀まで遡ります。



現代ヨガのゴッドファーザーで私たちが今日実践しているヨガ、ヴィンヤサヨガのルーツであるクリシュナマチャリアのヨガは10世紀に書かれているブラーマ・プラーマ、13世紀のカウラ・タントラなどの文献から直接伝承されたプラクティスです。

その中には出家僧ではない、家庭を持つ、世俗人のためのヨガプラクティス、ヴィンヤサの方法について詳しく解かれています。各人が毎日儀式として行うヴィンヤサの方法、ポーズ、呼吸、マントラ、ムドラを使いながらナマスカー(礼拝)を特別な方法と順番で行う、ヴィンヤサの儀式。このヴィンヤサの儀式を通して、世俗人が家庭を持ちながら解放に至るプロセスが明記されています。





ヴィンヤサの儀式の中で、最も重要なのがスリヤ・ナマスカー。スリヤ・ナマスカーは身体で様々な形を作りながら、ビジャ・マントラを唱え、呼吸をポーズとマントラとムドラに特別な方法と順番で組み合わせていくヴィンヤサの儀式です。発掘されている古代の文献、聖典の中に解かれている、ヴィンヤサ、ナマスカーの儀式は1000年前に遡ります。

10世紀頃のインドでは特別な方法と順番でポーズをシークエンスし、呼吸とマントラを合わせながら身体で形を作っていくヴィンヤサ、ナマスカーのプラクティスは盛んに実践されていました。このヴィンヤサの儀式の中の最も重要なスリヤー・ナマスカー、12のポーズを呼吸と連動しながら順番に流れていくスリヤ・ナマスカーが現代私たちに受け継がれている太陽礼拝となりました。

1000年前から私たちの先人が身体を通して、意識を拡大し自由にする方法として日々の儀式として、ヴィンヤサをナマスカーを行っていた。そして、その方法がクリシュナマチャリアが私たちに伝承したヨガを通して、今日の私たちが、師から生徒へと受け継がれているヴィンヤサを、ナマスカーを実践しているって考えるだけでもぶっ飛びます。

ヨガの生徒として、正しいヨガの歴史、ルーツを知る事、正しい知識と偽りの情報を識別できるようになる識別力(viveka)を育む事は大切なヨガの練習の一環です。

ヨガの先生、特にクリシュナマチャリアがルーツのヴィンヤサヨガを教えているヨガインストラクター達はヴィンヤサヨガやヨガのルーツがマーク・シングルトンの書籍で読んだ事、イギリス式の体操からだと間違っても伝達しない事がヨガの正しい知識を広めていくためにも重要です。


次にナマスカーを流れる時、ガンジス河のほとりで太陽に礼拝するヨギとヨギニを思い浮かべ、1000年前から実践されているナマスカー、太陽礼拝が今日の私たちに受け継がれている事に礼、感謝しながら練習してみてくださいね。普段のヨガの練習がさらに深まる事間違いなしです。


OM Sri Gurubhyo Namaha

Hari OM Tat Sat




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